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湯佐 泰久; 亀井 玄人; 新井 隆
PNC TN8410 91-007, 18 Pages, 1990/12
本研究は天然の類似試料の長期変質挙動を調べる事により、人工バリア材の長期耐久性を評価することを目的とする。I. 対象試料の選定:天然の歴史試料は古いほどさまざまな要因が重複し、その環境条件も複雑でかつ変化し、把握できにくくなる。また、変質期間に関する情報も得られにくくなる。したがって、比較的若い、単純な履歴の試料を研究することとした。II. 研究の構成:(1)変質現象の調査、(2)環境条件の把握、(3)(組成差や環境条件の差を比較するための)サポート実験、を本研究の構成とする。III. 調査例:人工バリア材、すなわち、(1)廃棄物ガラス、(2)オーバーパック、(3)緩衝材、(4)埋め戻し材、の耐久性評価のために、それぞれ、(1)玄武岩質ガラスの風化変質、(2)炭素鋼の土壌腐食、(3)熱(接触)変成作用によるスメクタイトのイライト化作用、(4)コンクリート構造材の化学的劣化、の研究を実施している。なお、本論文はCEC主催第4回ナチュラルアナログ ワーキンググループミーテング(1990年6月 Scotland Pitlochry)での発表をまとめたものであり、CEC report n0 EUR 13014 ENとして製本・公表される予定である。
M.J.Jercinovic*; 村上 隆; R.C.Fwing*
Water-Rock Interaction, p.337 - 340, 1989/00
この論文は岩石-水相互反応についての第6回国際会議のProceedingsのために書かれた。近年、ガラス固化体の長期浸出評価のため、或いは、海水、大洋地殻の地球化学的理解のため玄武岩質ガラスの変質は重要となってきた。母ガラスの成分が同じであるにもかかわらず、鉱物学的、化学的に異なる変質を経たと考えられる変質層の走査形及び透過形電子顕微鏡による解析結果をまとめた。1つは層全体が非晶質でFeO9~26wt%、SiO 23~55wt%の変質層であった。もう一方は2~100mmの粘土鉱物を多く含むFeO27~33wt%、SiO 10~23wt%の変質層であった。深海底、同様な変質年代という条件にもかかわらず異なる変質層ができたのに後者が大洋海嶺付近の熱水が循環する地域で変質し、Siのガラスからの溶脱のみでなく溶液からFe、Tiの供給を受けたためと思われる。比較的な高温と豊富なFeのためFe-richな粘土鉱物が生成したと考えられる。